以前の記事で自動車を買い替える予定と書いたが、ついに買い替えした。
sole-proprietor.hatenablog.com
前の自動車は走るのに全く問題なかったのだが、ウィンドウが引っ掛かったり、サイドブレーキが甘くなった感じがしていた。生産終了して7年なので修理部品の入手も難しくなっているはずだ。それに11月に13年目の車検を控えていて、車検の税金が高くなる。実質的に乗り潰したといってよいだろう。
結局、以前の記事通りミライースにしたが、ちょうど5万円キャッシュバックキャンペーンだったので、タイミング良く購入できたと思う。
下取りは期待していなかったが4万円以上には評価してくれた。
自動車は事業でも使用しているので、青色申告の入力をしなければならない。
特に、自動車となると「固定資産」として減価償却する必要があるので、私にとっては初めてのこととなる。
ちなみに、私の場合、前の自動車は事業開始時点で11年使用していた。自動車は6年の減価償却なので初めから「固定資産」として登録していなかった。(償却済みなので帳簿上の価額はゼロ)
ガソリン代と修理代、任意保険料だけ家事按分で経費計上していた。
もし、前の自動車が6年以内で減価償却が終了していなければ、それを考慮した仕訳をしなければならないが、私の場合は単純だ。
また、下取り金額は事業所得ではないので、確定申告時に譲渡所得として申告する必要がある。つまり、100万円で新車を購入して20万円の下取りで、80万円支払ったとすると、「固定資産」としては100万円で仕訳入力しておかなければならない。
自動車の買い替えの場合、新車の仕訳と下取りの計上は別のものとして考える必要がある。
・下取り値引きなしの新車購入金額を「固定資産登録」した上で「仕訳入力」する。
・下取り金額は譲渡所得として確定申告書に記載する。
・キャッシュバックの5万円も一時所得として確定申告書に記載する。
※譲渡所得も一時所得も50万円まで控除されるので、実質は非課税となる。
以下に私のケースでの、やよいの青色申告への入力処理を記述するが、
あくまで、減価償却済みの自動車を、中古車でなく新車で買い替えるケースであることを注意してほしい。(もし減価償却途中なら固定資産の除却の処理をする必要がある)
●新車の固定資産一覧への登録
メニューバーの「拡張機能」の「固定資産管理」から「固定資産一覧」の画面を開く。「新規作成」ボタンをクリックすると入力画面が表示される。
・「減価償却資産の名称等」=”自動車”(分かりやすい名称にする)
・「勘定科目」=”車両運搬具”
・「面積又は数量」=”1”
・「取得年月日」=納車日を入力(使用し始めた日付:支払日ではないことに注意)
・「取得価額」=下記の合計金額を入力(下取りの値引きは含まない)
取得価額は、「車両本体価格」+「オプション金額(マットやETCなど)」+「手続代行料(検査費用・登録費用・車庫証明費用・下取諸手続費用)」+「納車費用(もしあれば)」ー「本体の値引き金額(もしあれば)」の合計となる。
※私の場合、本体からの値引きはしてくれなかったが、下取り金額で少し調整してくれた。
・「償却方法」=”定額法”
・「耐用年数」=”6年”(自動車は6年。物により国税庁が償却期間を決めています)
以上を入力して、「登録」ボタンをクリックすると一覧に表示される。
※実際の減価償却の処理は、確定申告作成時の期末に行う。
●仕訳入力(注文書などの項目ごとの金額のわかる書類が必要)
・車両金額の仕訳(資産として計上)
メニューバーの「帳簿・伝票」から「総勘定元帳」を開く。
「勘定科目」で”車両運搬具”を選択し、日付に支払日を入力する。
「相手勘定科目」に”事業主借”を設定し、「摘要」に”自動車購入”と入力する。
「借方金額」に固定資産一覧の取得価額(支払い金額ではないことに注意:税金や下取り値引きを含まない金額)を金額を入力する。
※事業用の口座や事業用現金から支払った場合、口座残高が合わなくなるので、下取りの値引き分は”事業主借”で別途仕訳入力する。(たとえば新車80万支払い+下取り20万の合計100万円の資産項目の金額として計上する)
・自賠責保険料(通常の経費として入力)
メニューバーの「帳簿・伝票」から「経費帳」を開く。
「勘定科目」で”損害保険料”を選択し、日付に支払日を入力する。
「相手勘定科目」に”事業主借”を設定し、「摘要」に”自動車自賠責保険料”と入力する。
「経費金額」に自賠責保険料の金額を入力する。
※区別のために補助科目として”自動車自賠責保険料”を作成してもよい。
※事業と共用の場合、家事按分の設定をすること。
※ミライースは自動車重量税と自動車取得税が免除されているので、仕訳入力なし。
※事業と共用の場合、家事按分の設定をすること。
「経費帳」で”租税公課”の勘定科目で入力する。
・預り法定費用:検査・登録費用、車庫証明費用、下取車諸費用(通常の経費として入力)
メニューバーの「帳簿・伝票」から「経費帳」を開く。
「勘定科目」で”租税公課”を選択し、日付に支払日を入力する。
「相手勘定科目」に”事業主借”を設定し、「摘要」に”自動車預り法定費用”と入力する。
「経費金額」に預り法定費用の金額を入力する。
※区別のために補助科目として”自動車預り法定費用”を作成してもよい。
※事業と共用の場合、家事按分の設定をすること。
・リサイクル資金管理料(通常の経費として入力)
メニューバーの「帳簿・伝票」から「経費帳」を開く。
「勘定科目」で”支払手数料”を選択し、日付に支払日を入力する。
「相手勘定科目」に”事業主借”を設定し、「摘要」に”自動車リサイクル資金管理料”と入力する。
「経費金額」にリサイクル資金管理料の金額を入力する。
※区別のために補助科目として”自動車リサイクル資金管理料”を作成してもよい。
※事業と共用の場合、家事按分の設定をすること。
・リサイクル預託相当額(資産として計上)
メニューバーの「帳簿・伝票」から「総勘定元帳」を開く。
「勘定科目」で”預託金”を選択し、日付に支払日を入力する。
「相手勘定科目」に”事業主借”を設定し、「摘要」に”自動車リサイクル預託金”と入力する。
「借方金額」に注文書などの”リサイクル預託金”の金額を入力する。
※区別のために補助科目として”自動車リサイクル預託金”を作成してもよい。
※預託金は法律で強制された前払い金なので、廃車や次回の買い替えなどのときに利用する。
●下取り金額の申告
確定申告時に「雑所得(公的年金以外)、総合課税の譲渡所得」の「譲渡所得」として下取り金額を入力する。
●キャッシュバックの申告
確定申告時に「雑所得(公的年金以外)、総合課税の譲渡所得」の「一時所得」としてキャッシュバック金額を入力する。
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ちなみに、私は購入価格を下げるため、メーカー純正オプションは付けませんでした。
自動車屋の担当者に強く勧められたのですが、あれば便利かもしれませんが、なくても我慢できるものですから、初期見積もりから6万円近くコストダウンできました。
フロアマットだけは、通販で3分の1の値段で購入しました。
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キャッシュバックと下取りで、実質91万5千5百円(任意保険は別)で済んだので、個人的には満足しています。
お徳かどうかはわかりませんが・・・・・
後は、ミライースの燃費が評判通りなら大成功と言えるでしょう。リッター20kmくらいなら前の自動車の倍の燃費で、ガソリン代も半分になるので、納得のコストパフォーマンスですね。