しかし、12月の請求書や売上は1月中旬まで確定しないことも多い。
新年度の経費なども入力していかなければならないので、前年度の確定済みの仕訳入力を完了させて新年度の作業データを新規作成させねばならない。
予定されている前年度分の仕訳入力は、とりあえずの勘定科目で予想金額を入力しておく。
やよいの青色申告では、繰り越し処理をした後の前年度の修正を「次年度更新」で反映することができる。
しばらくは、年度をいったりきたりで修正が必要になる。
繰り越し処理を実行する前に、仕訳入力をすべて完了した後の期末の振り替え処理を行う。
まずは家事按分の設定と仕訳書出しだ。
メニューバーの「帳簿・伝票」の「家事按分振替」に按分を行う勘定科目・補助科目を入力する。事業分と家事分の割合を設定して、「集計」を行った後で「仕訳書出」を行う。
そうすると、経費から家事分を「事業主貸」にする振替伝票の仕訳が作成される。
ここで注意するべきことは、”資産科目”は家事按分設定できないということ。
私用と事業兼用で自動車を購入した場合、「車両運搬具」という”資産科目”で仕訳入力する。
また、自動車は固定資産として管理しなければならない。
これを家事按分して減価償却するには、「固定資産一覧」の設定で行う。
つぎに固定資産の減価償却の仕訳書出しだ。
メニューバーの「拡張機能」から「固定資産管理」の「固定資産一覧」の画面を開く。
資産名や勘定科目、耐用年数などを入力するときに、「事業専用割合」を設定する。
「仕訳書出」ボタンをクリックすると、その年の家事分を除いた償却金額を自動計算して仕訳を作成してくれる。
最後に、売上原価のため棚卸残高の資産への振り替えが必要だが、私は在庫を全く持っていないので説明は省略する。
必要な人は、「青色申告の決算その6-----棚卸しと売上原価の計算」の記事で考え方と手順を参照してください。
期末の振り替え処理が全て終わったら、新年度作成のための繰り越し処理を行う。
メニューバーの「ファイル」から「繰越処理」をクリックする。
案内画面が表示されるので、確認しながら「次に」ボタンを押していけばよい。