事業資金からではなく、出先などで自分のポケットマネーから経費を支払った場合、どうするのでしょう。
常に事業用の手提げ金庫を持ち歩くわけにもいきません。
そのような場合の仕訳が「事業主借」です。
これは「事業主勘定」といい、個人事業のみに特有の仕訳です。
経費の支払いのために、私用の財産から事業用の資産にお金を追加したと考えます。
やよいの青色申告の入力は以下のようになります。
・メニューバーの「伝票・帳簿」の中から、「経費帳」を選択します。
・「勘定科目」で、自分で支払った経費の科目を選択します。
(ガソリン代なら「車両費」。コピー用紙なら「消耗品費」など)
・「相手勘定科目」に「事業主借」を選択します。
・「摘要」に購入物の名称などを入力します。
・「補助科目」を作成していれば、補助科目を選択します。
(私の場合、「ガソリン代」。「事務用品費」)
・「経費金額」に購入金額を入力します。
また事業用銀行口座に、銀行から利息が振り込まれたときにも「事業主借」で記帳しなければなりません。銀行利息はすでに税金が引かれているので、収益として計上すると二重に税金を取られることになります。
やよいの青色申告での入力方法は、以前書いた別記事でのとおりです。
あまり嬉しい話ではなりませんが、商品が全く売れず、事業用の仕入金が少なくなって、個人の資産を追加した場合も「事業主借」となります。
この場合のやよいの青色申告での入力方法も、銀行利息の場合とほとんど同じです。
これらは全て、事業用資産の 増加分として加算します。
「事業主貸」がある場合は、それとの差額分だけ増加(減少)することになります。