個人事業はその性質上、経費の支払いにおいて、私用と事業用が混在してしまっていることが多くあります。
代表的なのが、自宅で事業をしている場合の電気代・ガソリン代・電話代などです。
当然、全額を経費として認めてくれるわけはないので、経費として払ったうち、どれくらいが事業用なのか、私用なのかをやよいの青色申告で設定しなければなりません。
経費額の中で事業用がどれくらいの比率になるかは、人それぞれですが、数値的な根拠を示す必要があります。
自動車関連費用なら、走行距離での比率。
電気代なら利用時間か事業用に利用している面積とかで比率を(ほとんど無理矢理)算出します。
とにかく税務署が納得してくれる比率にすることがポイントです。
100%で事業費を認めてくれることなど、最初から期待しないほうがよいでしょう。
やよいの青色申告での家事按分の設定は以下のとおりです。
・メニューバーの「帳簿・伝票」から「家事按分振替」を選択します。
・「勘定科目」に勘定科目(車両費とか水道光熱費など)を設定します。
・「補助科目」に対象の補助科目(ガソリン代とか電気代など)を設定します。
・「事業割合」「家事割合」に比率をパーセンテージで入力すると、自動で家事振替額を計算してくれます。
・「閉じる」ボタンをクリックしてください。
「家事按分仕訳を登録する必要があります。仕訳を登録せずに終了してもよろしいですか?」というメッセージが表示されます。
必ず「いいえ」をクリックしてください。
やよいの青色申告では、年末決算のときに一年間をまとめて振替処理をするようになっています。
勇気のある人は、上記メッセージのときに「はい」をクリックするか、「仕訳書出」をクリックしてください。
すると、仕訳日記帳に「決算」の種別で、タイプが[振伝] 生成元が[按分]で、振替の仕訳が追加されます。借方は「事業主貸」で、日付は12月31日です。
今はまだ必要ないので、仕訳日記帳を開いて、削除しましょう。