サラリーマン兼業個人事業主をはじめました------>株式会社設立を目指して!!

個人事業主の開業届けをだして、サラリーマンのまま兼業個人事業主になった。試行錯誤を続け、株式会社設立を目指します。

青色申告の決算その2-----売掛金の貸倒損失、前払費用の繰り越し

引き続き、青色申告の決算についてまとめる。

青色申告の決算その1」で書いたように、口座残高のチェックを行い、実際の残高と帳簿残高が一致していることを前提にしている。

 

(3)売掛金の回収不能分を貸倒損失として経費に計上する

 

仕事をして請求をしても相手が払えない・払ってくれない場合がある。

私がネットオークションで照明器具を出品するお手伝いをしている電気工事の人がこのケースだ。(顧客都合の仕様変更で資材が変更された)

基本的に泣き寝入りするしかないようだ。

それ以外にも、相手先が倒産することもありうる。

 

そのような”事故”にあった場合に必要な処理である。

 

やよいの青色申告では、経費の科目に「貸倒金(損失)」がある。

「売掛帳」を開いて、相手勘定科目に「貸倒金(損失)」を入力して、回収金額に損失額を入力する。摘要には、相手先と経緯を入力しておくと分かりやすい。

 

※※※逆に自分が買掛金を支払いできない場合は、廃業するしかない。(^_^;;;;

 

 

(4)前払費用の繰り越し

 

来年1月分の家賃・プロバイダー料などの月極め費用は、今年の12月末日までに支払うケースが多い。

これは今期の「費用」に計上できないので、支払いはしていても来期の「費用」に繰り越す必要がある。

そのため来期分の前払いを「経費」の勘定科目ではなく、いったん「資産」の勘定科目で入力しておく。来年になって、新しい期首になったら「資産」から「費用」に振り替える。

 

やよいの青色申告では、「前払費用」の科目がないので、新たに作成する必要がある。

・「科目設定」を開き、「賃借科目」タブの「他流動資産」のグループで「前払費用」の勘定科目を作成する。

・「現金出納帳」あるいは「預金出納帳」を開き、支払日(12月末日など)の日付で相手勘定科目に「前払費用」を選択し、「支出金額」に支払った金額を入力する。摘要には”来年1月分家賃(来期費用振り替え)”など分かりやすいように入力しておく。

 

※※来年度の期首に「前払費用」から「地代家賃」「通信費」などの費用科目に振り替える必要がある。

 

上記以外でも、レンタルサーバー料1年分、ドメイン料1年分を一括で前払いしているなら、期間で按分して、来年以降の分を来期に繰り越しする必要がある。

(今期の「費用」から「前払費用」に振り替えて、来期の期首処理で「費用」に再振り替えする)

 

ただし説明会でも税理士さんが言及していたのだが、

平成26年分 青色申告の決算の手引(一般用)」によると、「1年以内の期間のものであるときは、そのまま本年分の必要経費にして差し支えない」ので、1年ごと更新の一括支払契約なら来期を按分して繰り越しをする必要はない。

 

念のため、繰り越す場合の考え方を示す。

今年の8月にレンタルサーバー料1万2千円を一括で1年分前払いした場合、今期は5ヶ月分、来期は7カ月分であるとする。

 

大まかに2通りのやり方がある。

・全額を経費として支払ったことにして、年末の決算で来期分を「前払経費」に振り替える方法。

 

「経費帳」を開いて、支払日で「通信費」の勘定科目で1万2千円を仕訳入力する。

決算処理の時に「振分伝票」を開き、12月末日の日付で「借方勘定科目」に「前払費用」を選択し「借方金額」に7千円を入力する。「貸方勘定科目」に「通信費」を選択し、「貸方勘定科目」に7千円を入力する。摘要に”レンタルサーバ料来年分繰り越し”など分かりやすい説明を入力しておく。

 

来年の期首に、7千円を「前払費用」から「通信費」に振り替える。

 

・仕訳入力時に今期分を経費入力し、来期分を「前払費用」で入力する方法。 

 

年をまたがることが最初から分かっているなら、支払いの時に今年分のみ費用計上し、残りを「前払費用」に計上しておけば間違いがない。

「経費帳」を開いて、支払日で「通信費」の勘定科目で5千円を仕訳入力する。

「現金出納帳」あるいは「預金出納帳」(クレジットカード払いの時は「未払金帳」)を開いて、「相手勘定科目」に「前払費用」を選択し、支出金額に7千円を入力する。摘要に来期の費用に振り替えることがわかるような説明を入力する。

 

来年の期首に7千円を「前払費用」から「通信費」に振り替えるのは同じ。

 

どちらの方法であっても、来期になったら再振り替え処理が必要なので、忘れないようにリストにして管理するとよい。

 

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