ずっと以前に特に考えもなく、無料だからとパソコンにSun microsystemsのJavaをインストールして、それから自動バージョンアップのまま意識もせずに使用していた。その間にSun microsystemsはOracleに買収され、Oracle JavaVMになった。
少し前に、OracleはJavaのライセンス条件を変更し、個人は無料だが、法人は有料になったらしい。その影響なのか、OracleのJavaの仕様が変更されたとかで、エラー警告が表示される事例があるらしい。(EclipseというJavaで開発された統合開発環境でエラーがでるようになったらしい)
Oracleは元々データベースの会社で企業用データベースではトップシェアを誇るのだが、アメリカ企業らしく多くの企業買収を行っており、それどころか、フリーソフトを提供する団体も次々と自社グループに統合していて、フリーのデータベースだったMySQLもグループに取り込んでしまい、自社利益のためのフリーソフト潰しか?と感じたことがある。
実際はそんな意図はないのかもしれないが、データベースで利益を上げている会社がフリーの競合製品を提供するのはどうなんだろうと思う。ある人が、「Oracleはフリーソフトの墓場」とか書いているのも見たことがあって、ちょっとマイクロソフトの傲慢さを思わせるようなところがある。独占企業がユーザーの選択肢を奪うというのは真理のような気がする。
それとは直接関係ないが、最近はAdobe Flashを削除するよう、Webブラウザが煩く警告してくる。Adobeが無償で提供していたFlashアドイン(?)のサポートを終了するとのこと。まだFlashを使用しているサイトも多いから困る。サイト側で対応してくれないとどうしようもない。これだけ普及したものを、どんな理由だか知らないが今になってサポートを止められたら、開発者に作り直し費用がたんまり入るならともかく、そんな太っ腹な企業はほとんどないから放置されるのだろう。個人サイトだと作り直すのは大変な手間だから、ずっとFlashのままの気がする。Adobeも利益を追求する企業だから、メリットがなくなったから撤退するのは自然なのだろうが、取り残されたユーザーは非常に迷惑だ。
ということで、将来的にライセンスが厳しくなり、利益確保に走りそうなOracle JavaVMをさっさと削除することにした。
Adobe Flashには互換性のあるソフトの選択肢はないが、Javaについては選択肢がある。
Java実行環境(JavaVM及びJDK)は複数の団体や会社が作成、提供していて、OracleのJava以外にも複数の団体が無償で提供を行っている。その中で有力そうなAdoptOpenJDKをインストールすることにした。IBMやマイクロソフトが参加している団体のJavaだ。
ダウンロードページにいくと、パッケージの選択肢が表示され、自分の用途に合いそうなのをダウンロードしてインストールした。表面的には何も変わらないが、どこか安心した。