昨日の夕方、テレビを見ながらFXのレートをチェックしていた。
テレビが面白いシーンになり、数分くらい取引レートから目を離した。
パソコン画面に目を戻すと、各通貨ペアのレート表示が全て赤色で点滅していた。
ドル円も含めユーロやポンドが数円単位で下落していた。
何年もFXをやっているが、システム障害は別にして、数分でこれだけレートが変動したのは初めてかもしれない。
10年前にFX会社のシステム障害で、全通貨がマーケットより100円安く決済されたことがあった。
その頃のFXの取引システムはどこの会社も貧弱で、年に数回はあり得ないレートで約定処理されたり、逆に約定が成立しないことが発生していた。
連絡すれば、FX会社が元の状態に復旧してくれるので損失はなかったのだが。
その夜のマーケットニュースで、スイス中央銀行がレート維持のための市場介入の上限撤廃をした結果、スイスフランの相場が崩れたために起こったと知った。
今回の上限撤廃はスイス中央銀行が根回しもせず独断で行ったらしい。
ギリシャ危機の再燃やEUのデフレ傾向による金融緩和が予定されているため、レート維持は不可能と考えたのではないかと推測されていた。
FX系の沢山のブログを読んだが、有名トレーダーであっても予想できた人間がいない。
ある記事では、昨日でドル売り局面が終了し円安ドル高になると高らかに宣言した数時間後に、今回の円高になり大恥をかいたカリスマトレーダーもいた。
スイスフランのような変動のない安定した通貨ペアは自動のシステムトレードや長期のスワップ稼ぎに利用されることが多い。
沢山の人がマーケットから退場を余儀なくされただろう。
私の勘ピューターでは 、ドル円は110円くらいまで円高になると思っている。
以前、円安予想を否定して大恥をかいた時の私の根拠には、EU経済にデフレ懸念があるから円売りにはならないというのがあった。
今回は原油安でアメリカの株価が下落しているので、相対的に円買いが多くなるのではないだろうか?
どこでもなんでも危機の時は”円高”が世界の常識?なのかも。(信用しないでくださいーーー笑)
私個人としては、円安で原油安のメリットが相殺されていたので、これからガソリンが安くなることを期待しよう。(^_^;;;