最近、奇妙なことに気がついた。
事務所探しをしているときに、学習塾のフランチャイズが同じ2か月位のあいだにあいこちにできた。
同じ町内に違う系列で3つの学習塾が同時に開店していたり、町内ごとに同じフランチャイズ学習塾が必ず1店舗ずつできていた地域もあった。
高齢化と少子化が同時進行している地方都市では、ひとつの町内だけでは生徒を集められず採算が取れないのではないか?
競合他社の情報収集とマーケティングをせずに起業したために、生徒の奪い合いで大変ではないかと同情していた。
先月から、鳥のからあげ専門店があちこち増えてきているように思う。
5月には、不用品買い取りが何店舗かできていた。
そういえば、去年の今頃は「ほっともっと」とか別の系列の弁当・惣菜屋が一時期に集中してできていたような記憶がある。
昨年の秋ごろは、ピザの宅配や寿司の宅配の広告がたくさん入っていた。
ドミノピザの店舗は、いま2枚買ったら1枚無料のキャンペーン中だ。
大手でもここまでやらないと厳しいのだろう。
一時期に集中して、同じ職種のフランチャイズが開店している。
これは偶然だろうか?
フランチャイズは、立地条件や競合他社の動向、マーケティング調査などをして、フランチャイズ・オーナーにアドバイスと経営の支援を行う。
そういったプロフェッショナルなノウハウを提供してくれるのが、フランチャイズの唯一のメリットだ。
現在の乱立状態をみるに、フランチャイズ本社のマーケティングと情報収集力が欠けていたとしか考えられない。
あえて想像をしてみると、
この地方都市にフランチャイズを仲介するエージェント会社ができていて、定期的にセミナーとか講習会を開いているのかもしれない。
そのときのターゲットが、ピザ宅配だったり、学習塾だったり何でもよいのだ。
興味を持った人に、数あるフランチャイズ会社の中から条件にあうものを見繕って紹介しているだけではないのか?
そういえば、3年前にもたくさんのラーメン店ができた。徳島ラーメンとか尾道ラーメンとかいろいろなチェーン店ができては潰れた。
田舎の地方都市にラーメンブームが起きていたわけではない。
なぜマーケットのないところに進出してくるのか不思議に思っていた。
これもフランチャイズの仲介をする会社があると考えれば、説明がつく。
とりあえずフランチャイズに加盟させて起業させれば、ロイヤリティー収入になる。
仲介エージェントは仲介料が入る。
もしかして、こんな詐欺的な仕組みがこの地方都市にできてしまっているのかもしれない。
あくまで私の勝手な想像だが、気が滅入ってしまった。