警察の事情聴取を受けた。というのは嘘で、刑事さんが事務所にやってきて、話を聞かれた。
今日は日曜日だが、昨日事務所に忘れ物をしたので、取りに来た。
ついでにネットサーフィンとか本を読んだりしてダラダラしていた。
さすがに日曜まで仕事をする気になれない。
お昼前に、 昨日と同じく1階の出入り口から呼び声がした。
さすがに今日は無視することなく、下に降りて行った。
眼鏡でスーツとネクタイをした男性が立っていた。
大家さんはいないことを伝えて追い返そうとしたが、話を聞きたいという。
「今は 忙しいのでまた今度に」と言って、逃げようとした。
貴重な休日は、有効に使いたい。
男性は手帳を出した。
なんと警察ではないか!!
そこから職務質問(?)が始まった。
高圧的ではないが、ちょっと上から目線のような感じだ。
ここで何をされているのですか?
「 上に事務所があるので・・・」
会社にお勤めではないのですか?
「勤めてますが、今日は休みです」
どこの会社ですか?
一瞬躊躇したが、正直に答えるしかない。
「株式会社xxx、です」
ここの会社名は違う名称ですね。なぜですか?
(サラリーマンをしながら個人事業をしていることを説明したが、うまく伝わらず長話となった)
お住まいはどこですか?
「xx町です」
その他、家族構成やら出身校なども訊かれてしまった。
いったい何なのだろう。
ご近所さんに不審者として通報されたのだろうか?
ひと通りの「尋問」が終わった後、事情を説明してくれた。
夜明け前に、すぐ近くのコンビニに強盗が入ったという。
強盗は二十歳くらいの若い男だ。
近所に心当たりの人物がいないか探しているという。
じゃあ、私の勤め先や出身校なんて関係ないではないか?
不要な個人情報を訊いて、何を知りたかったのか?
「何か情報がありましたら警察に教えてください」
決まり文句を残して、男性は出て行った。
しばらくして、お隣のチャイムが鳴るのが聞こえた。
今回も全くの「不意打ち」である。
冷や汗ものだ。
犯人でないのは分かっていたのだろうが、潜在的な不審者として「探り」を入れられたような気がする。
それでも、警察に訊かれたら答えざるをえないし、警察に事務所と個人事業のことがばれてしまった。
警察から会社にばれないことを祈ろう。(^_^;;;;