新年からxxホテルの仕事をした。
客室が空いている間しか作業ができないので、朝早くから始めて2時間程度の作業となる。これを3日間行った。
初日の作業が終わった時にホテルの社長さんにコーヒーをご馳走になり、ちょっとだけ業界のお話を聞くことができた。
去年の秋に真向かいに新しいxxホテルができた。
福岡のxxホテルファンドのチェーンが進出してきたのだ。
古いビルをxxホテルに改築したのだが、こちらの現地業者を使わず、わざわざ福岡から作業員が常駐していたらしい。
駅前などに建設する大型ビルや高層マンションなら大型クレーンや高層建築技術をもった作業員が必要なので、東京や大阪から呼び寄せることはありうる。
でも、3階建てのビルの改装ではコストがかかるだけでメリットはない。
社長さんの推測では、詐欺まがいのファンドではないかという。
xxホテルファンドだけでなく、メジャーでない中小の不動産系ファンド(REIT)会社では、建設会社や電気工事会社がバックにいることが多いらしい。
たとえば1億円の資金を一般の人から集めたとすると、5千万円程度でxxホテルを建設する。(もちろん自分たちは出資しない)
建設は自分たちが全て請け負い、ファンドの資金から建設経費として支払われる。
これだけで、建設会社・電気工事会社としては儲けである。
適当な無職のおじさんを管理人にし、経営が赤字で建設費が回収できなくても放置する。
資金が続く限りホテルを立て続け、ファンド会社が倒産したら終了。
建設費はすでに受け取っているので自分たちには損はない。
そしてまた別のファンドを立ち上げるのだ。
これは公共事業と同じ手法らしい。
地元の土建屋に仕事を回すため、”ハコモノ”だけ作り、運営は赤字というやつだ。
公共事業が減ったため、政府がやっていたのと同じ手法を民間のファンドで自分達自身で行うようになったのだ。
社長さんによると、2年前に別の場所にも、やはり県外のファンドがxxホテルを建設したが、一年もしないうちに破綻したという、
来年度の国家予算は「地方創生」の名の下に公共事業のバラマキが行われる。
考えただけで、グッタリする。