80GB(2.5インチ)の使ってないハードディスクがあるので、WindowsXPのノートパソコンのハードディスクを交換して、Linuxをインストールしてみた。
Linuxは世界中の有志と募金で開発されているためか、まるでサヨクのように分派活動が盛んで、数えきれないバージョンがある。
今回は非力なXPマシンということで、軽量で人気のあるLubuntuとLinuxMintを試した。
(ちなみにこのXPマシンは現役で使用していて、Windows7以降で正常動作しないソフトウェアを利用している)
結論からいえば、日本語環境が貧弱でわざわざWindowsから移行して使うレベルにはなかった。海外発ソフトウェアの弱点だ。
Windowsより軽くて早いという話だったが、OS起動もネットサーフィン(firefox)もXPより少し早いかな?程度の感覚しかなかった。
LibreOfficeはWord/Excelとかなり互換性が高く(マクロやVBを使わない自分の利用範囲では)、XPマシンでもストレスのない反応で動くので、今持っているMicrosoft Officeが利用できなくなったら、Windowsでも利用したいと思えるほどだった。(Kingsoft Officeは使ったことがないが同じなのだろうか?)
日本語入力や表示は、設定を調整すれば少しは改善するのだろうが、情報が貧弱で、分かりにくい。どうしてもWindows環境と比べてしまい、心が折れた。(たとえ調整しても大して改善しないし、こんなに面倒臭いなら、二万円程度?でWindowsの正規版を買った方がよいと思ってしまった)
今回試用してみた感想としては、「日本語環境が大幅に改善しないとLinuxはWindowsの対抗馬になり得ない」ということだ。
逆に、マイクロソフトが日本語環境の構築に長い間開発投資した強みが、Windowsの今につながっていることを、再認識させられる結果になった。
しかし、かといって、アメリカやイギリスの英語圏でも、Linuxがそれほど普及しているとも聞いてないので、単なる言語対応の問題だけではないかもしれない。
Linuxは分派活動が激しいが、そのために開発力が分散してしまい、持てる力をひとつに結集できていないのが、問題ではないのか?
やはり、カリスマ的な個人なり企業なりがポリシーを持って、強引にでも一貫した開発を行わないと、ユーザーの要望を受け止めることができないし、ユーザーが付いてこないのだろう。(まさにビル・ゲイツとMicrosoft!!)
Linuxは十分存在意義があるし、ずっと続いていくだろうが、日本語環境が改善されないまま放置され、一般家庭に普及することはないだろう。
個人的には残念な結果だった。