個人事業を始めてから、必ず領収書を貰うようにしているのだが、最近知ったことがある。
自分が個人事業で仕事の報酬を貰う時、手書きの領収書を相手に渡しているのだが、宛名と金額だけで、但し書きは「作業費として」とか曖昧なことしか書いてない(領収書には、もちろん自分の事業者名とゴム印は押している)のに、何の証明になるのかと、ずっと疑問に思っていた。
これならレジのレシートの方が明細、品名や消費税額まで印字しているのだから、お店で一々「領収書をお願いします」とか言わないで、レシートだけで十分ではないか?
お役所仕事で、形式が大事なのだろうなと勝手に思い込んで、ずっとレジのところで領収書を貰っていた。
しかし、事業の”経費”というものは、支出の目的と金額が分かれば、問題ないのだいうことを知った。
税務関係の規定上、どこにも「領収書が必須」とは書かれていないらしい。
税務署としては、業務に関係ある支出であることと、支払先と金額が証明されていれば問題ないのだ。
法律的には領収書には宛名も必要ないという。よくある「上」様という宛名でもOKなのは、このためのようだ。(これもずっと不思議に思っていた)
領収書をわざわざ貰うというのは、POSシステムやコンピュータ化したレジがない、明細が印字されない時代の習慣が残っているだけらしい。
***もちろん、作業費の報酬などレジで印字しないようなものは、領収書がいる。
手書きの領収書で金額と宛名は記入されても明細はないことが多い。しかも、但し書きで、”お品代”なんて書かれることがあるが、会社の経理に渡した時に、経理担当の女性はその領収書の裏に購入した品名と個数などの情報を裏書きしていた。
もしかしたら、税務上はそれで問題ないのかもしれない。
そう考えたら、今まで杓子定規にやっていた堅苦しいことが、気楽にできるように思う。