ギリシャの破綻は先送りされた。
実際に支援が始まるのは4ヶ月後なのだが、一応マーケットは安定している。
実は3月にはギリシャの返済資金はなくなるという情報もあるので、支援が決まっても破綻は免れない可能性もあるらしい。
チプラス政権は、見栄と張ったりでギリシャ国民をだまして政権をとることはできた。だがユーロから脱退する覚悟もないのは明らかで、最初から負けが決まっていたことは、関係者はみなわかっていたはずだ。
交渉でほんのちょっと譲歩をしてもらって、たいした意味をもたないのに成果を誇大に叫ぶつもりだったのだろう。日本の政治家にも多い「口だけ番長」のやり方だ。(それに騙される国民も情けないが)
今回の交渉は、サッカーで20対0で負けたようなものだ。言い訳の仕様がない。
チプラス首相は国民に約束した緊縮財政緩和を撤回してしまい、国としての面目をEUに踏みにじられた形になってしまった。
ウィキペディアとかでギリシャという国の歴史をみたら、国王の下での議会制民主主義が崩壊して、軍事政権だったことがあることを知った。
政治や経済が混乱したときには、軍部がクーデターを起こすことはよくあることだ。
ウクライナ問題でEUと対立しているロシアがKGBを送り込んで、何かやるとかはないのだろうか?
もし万が一、これがきっかけで軍事政権が成立してしまったら、EUは譲歩しなかったことを後悔するだろうか?
ユーロは大暴落するだろうけど・・・・・
少し前のスイスフラン暴騰のように、チャート分析では予想できない事象は存在する。チャートを見るだけでは十分ではない。
FX取引をやっていると、こういう未来予想(妄想)が必要になる。私はそれを「勘ピューター」で補っている。(^_^;;;