土曜日。
ひとりで孤独に仕事をしていた。
夕方近くなると疲れが溜ったのか、コーヒーを何杯飲んでもテンションが上がらなくなった。
気晴らしに階段を上り下りして運動しようと思った。(外は冬の寒さで出たくない)
事務所を出て、階段を下りた。
下に足がついたところで振り返って、階段を上がろうと足をあげた時だった。
倉庫の出入り口のドアがいきなり開いて、人が入ってきた。
大家さんではない。
ここは私有地で他人が勝手に入ってよいわけはない。
相手は私をみると声をかけてきた。
「また、わからないことがあるので~~」
その人は以前、「マエダさんに聞いてパソコン修理を頼みに来た」人だった。
今度は中学生の娘さんもいっしょだった。
このオバサンは不意打ちが得意なようだ。
私の弱点をよく知っている。(^_^;;;
しどろもどろの私は断ることもできず、にわかパソコン教室を開催するはめになってしまった。
とりあえず、事務所に入ってもらった。
2人分の椅子がなかったので、自分の仕事用を使ってもらった。
前回と同じくノートパソコンを起動してもらい、どういった現象か尋ねた。
今回は中学生の娘さんが、説明してくれた。
Windowsの言語バーが表示されないらしい。
あと、日本語入力が「かな入力」になって、ローマ字入力ができないらしい。
たしかに画面下のタスクバーのところにMS-IMEのアイコン類が表示されていない。
こういうときは「コントロールパネル」をさがせばよい。
滅多に使わない機能なので、さがすのに時間がかかったが、ちゃんと元に戻った。
こういう簡単なことは、インターネットで検索すればすぐにわかる。
自宅にインターネット回線を引いた方がよいと、それとなく勧めた。
(私も助かる)
今回、オバサンは料金のことはひとこともいわずに御礼だけ言って、出て行った。
私は、彼女たちの背中を見送るだけだった。(ToT)
もはや完全に近所から「パソコンに詳しいお兄さん」に認定されてしまったようだ。
独立開業は遠い未来だ・・・・