サラリーマン兼業個人事業主をはじめました------>株式会社設立を目指して!!

個人事業主の開業届けをだして、サラリーマンのまま兼業個人事業主になった。試行錯誤を続け、株式会社設立を目指します。

青色申告の決算その6-----棚卸しと売上原価の計算

青色申告の決算も終盤に差し掛かった。

棚卸しと売上原価の計算である。

 

(10)棚卸しと売上原価の計算

 

・棚卸しについて

 

普通の会社でも毎年決算月の休業日に、商品在庫の棚卸しのため呼び出されている人が多いと思う。(私の会社は振替休日なしで無給だ)

要するに在庫を全て数えて、それに仕入単価を掛けた金額を算出する。

商品だけでなく、未使用の包装材や発送用段ボールなどの消耗品も数えなければならない。

 

個人事業の場合、必ず12月31日に実施しなければならない。(31日が休業日の場合は、12月の最終営業日終了後の日付でもよい)

また、棚卸しをしたら必ず棚卸表を作成しなければならない。

(税務調査があった場合、必須資料となる)

 

私の場合、個人事業では物品販売をしていないし、消耗品もまとめ買いせず必要な時に購入してすぐ使用するので、棚卸し対象がない。

あえて探すならプリンタ用紙だが、500枚入りを開封して使用中だが、残り枚数を数えなければならないのだろうか?

開封した時点で「消費済み」のような気もするが、税込み278円を按分する必要はないと思う。封筒とかクリップも同様だ。(^_^;;;; 

 

今後のことがあるので、Excelで棚卸一覧表のファイルだけ作成しておくことにする。

説明会で貰った資料に作成例があり、種別・品名・数量・単価・金額・備考と棚卸日付だけの簡単なものだった。種別は「商品在庫」か「消耗品在庫」かという区別に使用する。

 

ちなみに、やよいの青色申告には「消耗品」という資産の勘定科目がない。

「貯蔵品」がそれにあたるようだ。

購入時に「貯蔵品」(資産)として仕訳入力し、貯蔵品を使用するごとに経費に入力していく方法がある。

プリンタ用紙500枚1パックの場合、開封したら経費入力するのか、1枚印刷するごとに経費入力するのか悩みどころだ。(^_^;;;;

それとは別に、購入時に「消耗品費」という経費として仕訳入力する方法もある。

年末に棚卸しした時に、在庫分を「消耗品」(資産)に振り替えれば、1回の処理ですむので、こちらが楽だと思う。

 

私の勝手な推測だが、

固定資産でも1年未満に消費するもの、10万円未満のものは全額経費にすることができる。

これが税務署のひとつの基準になっているように思う。

税務署としては、期末に大量の消耗品を購入して経費を水増しする「節税」を防止したいのだと推測する。 

 

事務用品関係の消耗品ならば、まとめ買いしなければ1,000円未満でかつ、1年以内に使い切るはずなので、そのまま全額経費にしても税務署は目くじらをたてないのではないだろうか。

ましてや278円程度で文句をいうはずがない(かも?)

 

グレーゾーンなので、常識的な範囲でやろうと思う。

 

 

・売上原価の計算 と在庫分の資産への振り替え

 

私は購入した物品を全て「仕入高」「消耗品費」などの経費として入力している。

以下はそれを前提に作業を説明する。

 

棚卸しで品名と数量が判明したら、仕入単価を入力して在庫の金額を計算しなければならない。

金額を計算するときの単価は、年内に価格変動があったとしても、最も新しい仕入れの単価を採用する。(届け出をしていない場合「最終仕入原価法」となる)

棚卸の合計金額は、「商品在庫」と「消耗品在庫」で別々に算出しておく。

 

前期から繰り越した棚卸し金額と今期の仕入総額から、今回作成した棚卸しの総額を引いた金額が今期の「売上原価」(経費)となる。

 

私は開業したばかりなので、前期からの繰り越しの棚卸高はないし、購入物は全て経費として入力しているので、在庫分を「資産」に振り替えたあとの残額が「売上原価」となる。

 

やよいの青色申告では、コンピュータ会計のための特殊な仕訳を利用して処理している。また「振替伝票」の帳簿を開いて、商品在庫と消耗品在庫で別々に入力する必要がある。

 

・商品在庫の場合

「商品」(資産:貸方)から、前期から繰り越した商品の棚卸高を「期首商品棚卸高」(経費:借方)に振替する。(期首に振り替え済みなら決算では必要ない)

今回の商品在庫の棚卸高を「期末商品棚卸高」(経費:貸方)から「商品」(資産:借方)に振替する。

 

・消耗品在庫の場合(やよいの青色申告に「消耗品」がないので「貯蔵品」を代用)

「貯蔵品」(資産:貸方)から前期から繰り越した消耗品の棚卸高を「期首商品棚卸高」(経費:借方)に振替する。(期首に振り替え済みなら決算では必要ない)

今回の消耗品在庫の棚卸高を「期末商品棚卸高」(経費:貸方)から「貯蔵品」(資産:借方)に振替する。

 

購入した時に「消耗品費」で仕訳入力して、まだ使い切っていない場合、個数を数えて購入金額から計算し、資産に振り替える必要があるが、一般の会社では、面倒なので年度内に使い切ったことにしておくことが多いようだ。

新規納入分は伝票の日付を来年にしてもらい、物品だけ今年中に受け取るようなことを納入業者に依頼するケースが多い。(棚卸しや資産振り替えの手間が減る)

 

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