最近、ネットオークションで落札した人の住所をGoogleのストリートビューでみる習慣がついてしまった。
最初は分かりにくい住所を確認するために、Googleで住所検索をしていただけだった。
クリックしているといつの間にかストリートビューが表示されることが多く、ついつい「お家拝見」するようになってしまった。
そんな少しばかり下品なことをやっていると、なぜその人が照明器具とかちょっとした電設資材をネットオークションで落札したのか、理由がなんとなくわかるようになった。
そもそも私が出品しているのは汎用品で、日本中のホームセンターや電材卸会社で手に入るものばかりだ。
希少性もないし、わざわざネットオークションでなくても入手できる。
落札した人全員とは言わないが、たいていの人は地方都市の中心から外れたところに住んでいるようだ。
人里離れた山の中とまではいかないが、住人のまばらな丘の上の資材置き場に送付することもあった。
この人たちが電設資材を調達しようとすると、ホームセンターか電材卸会社に自分で買いに行くことになる。
電材卸会社はある程度の金額・量がなければ、すぐに配達してはくれない。
企業相手の大きな仕事を受けているのではなく、近所の一般家庭のメンテナンスが主な仕事の場合、照明器具1個とか電球、ブレーカー数個の交換がほとんどだろう。
自分で部品を買いに行くと、ガソリン代だけで赤字になる。
(家を建て替えるとか新築するなら別だが)
ネットで送料込みで安いものを見つけて、宅急便や郵送で送付してもらった方がコストが安くなり効率がよいはずだ。
都市部に住んでいれば意味のないサービスでも、環境の違う人にとって必要になることは多いのだと思う。
上記のことは私が勝手に思ったことだが、普通の人が気付かない「ニーズ」をどうやって見つけるかが、ネット事業のヒントかと思う。
あともうひとつ、私がGoogleのストリートビューで相手の家や敷地を見ることができるということは、逆も可能だということだ。
個人事業で自宅をネットに公開すると、よからぬ勧誘の標的になるだけでなく、過去のものとはいえ、知らない人に写真・映像で簡単に自宅が見られてしまうということなのだ。
やはり一般に公開するなら、事務所を別に借りて行う方が安心だ。
ネットオークションのお手伝いは無料奉仕ではあるが、サービスを利用してみることでいろいろ考えさせられることがある。