土曜日に事務所で仕事をしていると、大家さんが来た。
珍しい。
家賃は月末なのでまだ早いし、滞納したことはない。
「xxさんのところに行ってあげてくれ。パソコン買ったら、だまされたとか言うとるんで~」と、こちらの都合を聞かずに言う。
最近、近所のパソコンに詳しいお兄さん(?)のように思われているようだ。
いつか仕事としてお金をもらえればいいのだが・・・・・(ToT)
以前も近所の人のパソコンの相談を受けたが単なる勘違いであった。
どうせ、すぐに終わるだろうと思った。
知らないお宅にお邪魔して、奥さんから話を聞いた。
商工会議所の主催する展示即売会で、中古ノートパソコンを買ったんだけどね。
というのがね。子供の学校の授業で必要で、新品だと高いのよねぇ。消費税も上がったしねぇ。
子供がパソコンを起動してみたら、ダメだって言うの。
言われた通りワープロと表計算のOfficeとかいうの?があるのを確認して買ったのよ。
それなのに入ってないって言われて、子供になじられちゃった。
もう本当に嫌よねぇ。
関連はしているのだろうが、トラブルを解決するには断片的すぎる情報をひとしきり披露してくれた。
要点を整理すれば、Office付きで安かったので購入したのに、子供がパソコンを使って言うにはExcelもWordもインストールされていなくて、お母さんはだまされたと言われてしまったらしい。
パソコンに電源を入れてみた。
確かにスタートメニューのプログラム名にも、デスクトップのアイコンにも見慣れたExcel、Wordの表示がない。
しかし、原因はすぐ分かった。
インストールされていたのは、Microsoft Officeではなく「Kingsoft Office」だった。
マイクロソフトの”純正品”ではなく、互換ソフトというやつだ。
VBAマクロの互換性はないようだが、家庭で使用する範囲ならほとんど同じ機能と操作性があるらしい。
Microsoft Officeの10分の1くらいの値段で販売している。
安く買えたはずだ。
一応ワープロと表計算のソフトが入っていることを教えて、目の前で実行してあげた。
ただ、学校の授業で「Kingsoft Office」を許可しているかどうかは確認するようにお願いした。
解決に必要な時間よりも、買った時の経緯と親子関係の軋轢の話の方に時間がかかった訪問だった。
ネットで調べてみると、中古パソコンで”Officeを無料で添付”という広告がたくさんあった。
もちろんMicorsoftではなく「Kingsoft Office」だ。
しかし、パソコンに詳しくない人には違いが分からない。
誇大広告とは言わないが、そういった誤解をさせようとしている意図は見え見えだ。
納得して購入しているのならいいのだが、「偽ブランド品」をつかまされたと感じる人も多いのではないだろうか?
ご近所さんたちは騙されないよう気をつけてほしい。
パソコンに詳しいお兄さん(爆)も忙しいのだから・・・・(^_^;;;