個人事業の経理は、月末締めで処理を行うように決めている。
8月分で入力するのはほとんど事務所開設にかかった経費だった。
やよいの青色申告に、事務所の備品の購入やひかり電話設置費用や文房具、パソコンなどの経費を入力して集計してみた。
概算で、事務所開設のためだけに35万円支払っていた。(家賃・プロバイダー料などの毎月支払い分は除く)
資金計画を立てていたが、予定より15万円オーバーしている。
できるだけ自宅で放置されていたものを再利用したが、サイズや形状の問題で新規購入しなければならなかったものが意外と多い。
予定外の支出が積み重なって、当初予算の8割増しとなってしまった。
私の場合、不動産屋を通さず敷金・礼金・保険・保証人なしでこれだけの経費がかかったのだ。
家賃も激安の3万5千円(水道光熱費込み)である。
しかも、駐車場付きで、エアコンも標準装備である。
もし「廃屋」でない普通の事務所を借りた場合、いくらかかっただろうか?
駐車場付きで考えれば、地方都市であっても10万円は必要だろう。
事務所探しをしたときに知ったのだが、家賃は安くても部屋にエアコンが装備されていない場合がある。
その場合、エアコン購入費が余計にかかる。
ここまででもう、礼金・敷金・仲介料などで60万円以上になるだろう。
それにひかり電話・パソコン・デスクなど必須のものを加えると、最初の1カ月目で100万円が消えていく。
これでは開業当初から固定客を持って黒字経営を行うか、よほど資金に余裕がないと、1年以内に廃業になる。
よく開業5年後の生存率が15%というが、事務所開設だけで資金の半分以上を費やしてしまったためではないだろうか?
経営がうまくいかないという以前に、資金計画に失敗してしまったのだろう。
自分もサラリーマン収入がないと、1年以内に事務所閉鎖となりそうだ。
少し気が引き締まった。