先週末に、ある著名FXトレーダーがドル円が102円台から103円台に切りあがったのをみて、「1ドル105円も視野に入ってきた」と安直な予測を書いていた。
今週の実際のドル円は一時的に104円になったことはあったが、103円台で落ち着いている。
今日の日経新聞では、銀行の研究員が108円まで上がるという見通しを示していた。
しかし、私の「勘ピューター」は逆の円高を確信している。
私はチャートを見ないし、バックテストや分析もしない。
勘だけでFX取引をしている。
今週は他人の予測を鵜呑みにしないで、円高を前提にしたFX取引をして儲けを出すことができた。
「相場取引」は権威やカリスマなどが通用しない。
儲けたものが正しいのだ。
著名トレーダーも銀行の研究員も、9月のGPIFの株式への投資増加とかアメリカの失業率の低下を見ての、9月以降から12月くらいの見通しをしているのかもしれない。
人間は「見たいと思うことしか見ようとしない。(ユリウス・カエサル)」生き物だ。
無意識に自分に都合のよい情報だけ取捨選択して、理論構築しているのかもしれない。
先週の日経新聞のコラムでは、アメリカでは「ワーキング・プア」が7人に1人になっており、NPOの食事の配給をうけていると書いている。
就職はしていても生活できるほどの賃金がもらえないという、ちょっと前の日本と同じ状況だ。(日経新聞がうそを書いているのなら別だが)
GPIFによる株式購入も、アベノミクスの時と同じように株価を上昇させることは確かだろうが、それが賃金上昇には直接つながらない。
日本の会社はベースアップが画一的に4月になっているので、個人消費は来年夏以降にあがるかどうかという話だ。今年の話にはならない。
そういえば消費税10%になったら、それも相殺されてしまう。
ニュース番組で、今は広島の土砂災害被害しか報道されていないが、ウクライナ紛争やイラク内戦が終息したわけではない。
内戦激化による原油高のリスクもある。
チャート分析や統計数字の上下動をみるだけでは、将来のリスクは予測できない。
もし、私の円高予想があたったら、著名トレーダーみたいに書籍を出版できるだろうか?
内容は1行だけ、「自分の勘を信じろ」(爆笑)