この3週間ほど、事務所の下見から契約、掃除と「害虫駆除」、ひかり電話の契約・パソコンの購入、事務デスクなどの備品の購入など、数え切れないことをこなした。
自分でも、よくやっているなぁと感心してしまうくらい働いた。
サラリーマンの仕事も同じくらい頑張れば、出世したかもしれない。
・・・などと一瞬思ったが、どんなに頑張っても報われることがないのは、身にしみて知っている。(以前の記事「会社が利益を出したら会長専用車庫に化けた」を参照のこと)
やはり、人間はモチベーションが高いときに、最大の能力を発揮する。
今回、通常の事務所と違い、不動産業者を通さずに「廃屋」を再利用する形で事務所を開設した。
今回始める副業がネット事業なので、極端にいえば、電話とインターネット回線とパソコンがあれば、どこでもよかったということがある。
普通の地元顧客相手の事務所だと、交通の便とか駐車場の問題もあり、物件探しだけで数ヶ月が必要だろう。(私の住む地方都市だと空き室が多いのでまだ楽かも)
物件を決めたとしても、不動産屋・大家と交渉しなくてはならない。
相手は高値を言ってくるはずで、自分の希望価格に持っていこうとすれば、2か月はかかるのではないだろうか。家賃は固定経費で大きな比率を占めているので、相手の言い値で簡単に契約してはならない。
契約する段階になると、敷金・礼金・保証人・災害保険加入・仲介手数料などが必要になる。
電話やインターネット回線(光ファイバーだと工事は一ヶ月半後になる)、デスクなど備品の購入、パソコンの購入などが必要だ。
安く上げたいならリサイクルショップで、まとめて全部見積もりしてもらって買うほうが良い。そのほうが値引き交渉もできる。
単品で購入すると、リサイクルでも意外と高値がついている。
「廃屋」でない事務所だったら、ここまでで一体どれだけの時間とお金がかかっただろう。
私の場合、パソコンや冷蔵庫なども新規購入したが、30万円以下ですみそうだ。
いろいろと失敗はあるが、今回の経験で事務所開設のやり方はわかった。
今回思ったことは、個人事業主で開業する場合は、よほど資金に余裕がないかぎり、自宅を事務所兼用にしないと、とても採算がとれないだろうということだ。
いろいろな条件を妥協したが、自分は「運が良かった」のだと思っている。