何年か前に、知人が東京で食べて感激し、ぜひフランチャイズしたいといっていた。
渋谷の1号店に連日長蛇の列が続き、東京では一大ブームになっていた。
知人は問い合わせしたりしていたが、その当時はフランチャイズ展開の予定はなく、首都圏中心に直営店のみしかつくらないとのことだった。
最近隣の県の大型ショッピングモールに、クリスピー・クリーム・ドーナツの店舗があることを知った。
ちょっと調べてみると、意外なことがわかった。
アメリカの本店は粉飾決算で証券取引委員会(SEC)の調査を受け、実質破綻。
その直後ロッテが日本でのフランチャイズ権を獲得したそうだ。
おそらく超格安でフランチャイズ権を手に入れたのだろう。
アメリカでは、ガソリンスタンドの売店で販売されるような庶民的なドーナツらしい。
渋谷1号店でうまくブランディングし、高級イメージを確立したようだ。
セブンイレブンも元は雑貨屋に毛の生えたようなものだったらしいが、日本流に洗練して現在の形態になった。(アメリカ本店が破綻したのも似ている)
さて、現在フランチャイズオーナー募集をしているか見てみると、情報が全くない。
いまだにフランチャイズ展開の予定はないようだ。
地方への店舗展開はすでに始めていた。岡山・広島・静岡・博多などにあるらしい。
店舗を調べていて、少し意外なことがあった。
100%全ての店舗の成功はありえないが、日本全国でまだ48店舗しか展開してないのに、すでに7店舗が閉店している。(ウィキペディアの情報による)
直営店運営での閉店率が14%以上となり、かなり高い。
(直営店なのでロイヤリティ不要なのに)
ネットでの評判を検索してみると、今はブームが去り、ミスタードーナツと同じかそれ以下しか客が入ってないとの書き込みをみた。
知人がフランチャイズができなくて幸運だった。
ブームのときにフランチャイズ契約していたら、高額なロイヤリティをとられただろうから、今だと採算がかなり厳しくなってしまっただろう。
実はテレビ番組でみた「東京ナポリタン」というスパゲッティ店に興味があり、フランチャイズできるかどうか調べていた。
マスコミに取り上げられて、流行っているという理由で事業を考えてはいけないのだと反省した。
ブームはブームでしかないと再確認させられる話だ。