ほとんど全ての企業では、月に一度は会計の締め日があります。
売上伝票や経費清算書などを、締め日までに提出しなければなりません。
うっかり忘れると怒られたりします。
個人事業主の場合、自分ひとりで全て管理しているので、必ずしも毎月会計の締め処理をする必要はありません。確定申告の2月に一年分をまとめて処理することもできます。
しかし、よくある話として、ぎりぎりになって慌てて入力し始めて、数日かかりきりになったということもよく聞きます。
また、事業の採算状況を確認する、よい機会にもなります。
サラリーマン兼業の場合、おそらくネットでの事業とか小規模な売買がほとんどだと思います。ネットの利用料などの定期的経費や、月に数度程度の売上入力と入金入力くらいで、入力数はそれほど多くありません。
それなら月末締め処理で、記憶が鮮明なうちに領収書を整理することができ、間違いが早めに発見できます。
手順をルーチン化して、簡単な覚え書き程度のマニュアルを作成しておけば、無駄なく速く終わらせることができます。
一月分まとめて処理しても、一時間以内で処理できるレベルだと思います。
私の場合、以下のような手順でおこなっています。
・「他店発行の領収書」を見ながら、経費で仕訳して入力。
・クレジットカードの利用明細を見ながら、未払金帳への入力。
・預金口座から引き落とされた経費の入力。
・預金出納帳にクレジットカードの引き落とし額を「掛金回収」として入力
(当該する未払金の項目に対応しているかもチェック)
・当該月のFX収入の入力(FX会社HPから一月分のレポートをダウンロード)
(利益は「売掛金」「売上高」で入力。損失は「買掛金」「仕入高」で入力)
・「自分発行の請求書・納品書」を見ながら、売掛金帳に「売掛金」を入力
・「他店発行の請求書」を見ながら、買掛金帳に「買掛金」を入力
(商品・材料の仕入での「納品書・仮納品書」などと照合する)
・「自分発行の領収書」(現金で集金したもの)を見ながら、入金伝票に入力
・預金口座の顧客からの入金を確認し、預金出納帳に入力
(売掛金と照合する)
・事業主借の清算(事業主への返金)
・当該月の事業主生活費の出金
サラリーマンの収入があるので、本来事業用口座から出金する必要はないのですが、独立を目指しているので、自分の生活費を含めた採算性を検討するため、「事業主貸」として資本金から取り崩しています。
これは経費ではないので、年度末決算で清算しなければなりません。
・事業用預金口座と手元現金の金額を確認し、やよいの青色申告で月次集計した残高と一致していることを確認
チェックリストを作成して、処理したものをリストから消していけば、漏れがないと思います。