青色申告の経費の記帳で、クレジットカードの記帳方法がよくわからず、手間取った。
インターネット・プロバイダ料、通販で購入したパソコン、周辺機器など、思ったより記帳することが多いのです。
クレジットカードは、利用日と実際の口座からの引き落としに時間差があります。
利用した金額については、「支払予定の債務」として管理する必要があります。
やよいの青色申告では、「未払金帳」を利用する方法が多いようです。
クレジットカード払いのものは、利用日に「未払金帳」に経費として入力しておき(プロバイダ料なら通信費など)、口座から引き落としされたときに未払金が清算されます。
やよいの青色申告では、標準での帳簿に「未払金帳」がないので、自分で設定する必要があります。
メニューバーの「設定」から「帳簿・伝票設定」を選択します。
帳簿・伝票設定画面で、「名称未設定」がいくつかありますので、その一番上のものをクリックします。
「帳簿の設定」の「タイプ」を「元帳」、「名称」に「未払金帳」を入力します。
「金額欄の名称」の「左側」に「購入金額」、「右側」に「支払金額」を入力します。
「増加する貸借区分」は「貸方」にチェックします。
「対象勘定科目」は他流動負債の中の「未払金」をチェックします。
OKボタンを押すと、「未払金帳」が作成されます。
例として、プロバイダ料の支払いでの入力を説明します。
・利用料(未払い)の入力
メニューバーの「帳簿・伝票」の中の「未払金帳」を開きます。
私の場合、月末でプロバイダ料の請求が発生するので、日付に月末日を入力します。
相手勘定科目に「通信費」を設定します。
摘要には「プロバイダ料XX月分」と入力します。
購入金額にその月の利用料金を入力します。
・口座引き落としされた時の入力
メニューバーの「帳簿・伝票」の中の「預金出納帳」を開きます。
勘定科目と補助科目に、クレジットカードの引き落とし口座(事業用の普通口座と銀行名)を設定してください。
私の場合、二ヶ月後の10日がクレジットカードの引き落とし日になっています。
クレジットカード会社から送付された利用明細を確認して入力します。
日付を引き落とし日の、「XX月10日」と入力します。
相手勘定科目に「未払金」を設定します。
摘要には「クレジットカードの支払(プロバイダ料XX月分)」と入力します。(プロバイダ料だけでなく、明細項目が多い場合「クレジットカードの支払」のみでよいです)
引出金額にプロバイダ料として引き落とされた金額を入力します。
未払金帳を開いて、先ほど入力した引き落としが反映されているのを確認してください。
もし、事業用のクレジットカードと個人生活用のクレジットカードを分けていなかった場合、入力処理が複雑になります。
事業用口座から事業に関係ない私的購入が混じるため、そのままだと口座残高と損益がおかしくなってしまいます。
私用のクレジットカード購入については、口座引き落としされたときに「事業主貸」として、明細を分割して入力する必要があります。
あるいは、私は試したことはありませんが、未払金帳で相手勘定科目に「事業主貸」として私用購入分を入力しておく方法で対応できるかもしれません。
どちらにしても、事業用と私用分を厳密に分ければ、頭を悩ます必要がなくなります。